高速道路を支える「電気職」について仕事内容から就活のポイントまでご紹介します

2022年12月17日 更新

理系学生にとって、「高速道路業界」への就活は無縁に感じるかもしれません。しかし、私達が普段何気なく利用している高速道路には多くの電気設備が設置されており、特に機械・電気系のバックグラウンドをもつ学生を求めています。

高速道路上には、道路脇の照明や「この先10km渋滞」といった情報を提供している電光掲示板、さらにはトンネル内の非常用設備など、他にも多くの設備や機械が存在しています。
これらの設備は、車に乗っているときには一瞬で通り過ぎてしまうようなものですが、実は誰かの手によって保守管理されていることで、私達は安全に利用できるのです。

今回は、このような高速道路業界における電気職の仕事を紹介していきます。

高速道路における電気職の役割

道路の維持・管理

ここでいう「道路」とは、皆さんがイメージするアスファルトの部分はもちろんのこと、道路脇の照明や通信設備、ETC設備など道路に付随した設備を含めたものとします。

皆さんが高速道路を利用する際、道路脇の照明が一つだけ消えているといった状況に遭遇したことはあるでしょうか。おそらくあまりないと思います。
高速道路に設置されている多くの電気設備一つ一つが人の手によって保守点検されており、専門の知識をもった職員が適切に処置をしています。
また、事故の影響で故障してしまった設備を早急に復旧するのも電気職の役割です。

上記のように、利用者が安全に通行できるように、日々保守点検を行うことが電気職の大きな役割の一つです。

道路の整備

ここまで、道路を保守点検することについて主に説明してきましたが、道路を整備する際にも電気職の役割があります。
新たに高速道路を整備するときにイメージしやすいのは、道路や大きな橋梁だと思います。

しかし、道路を構成するのはそれだけではなく、道路が整備された後、そこに照明や情報設備、ETC設備などを設置することで高速道路として利用できるようになります。
このような、道路照明の設置やETC設備の設置などの場面で電気職が活躍しています。

具体的な業務内容は、後述する電気設備に関する「設計」のパートでご紹介します。

サービスエリアなどの付帯施設の管理

高速道路の電気職は道路設備だけでなく、サービスエリアなどの休憩施設に設置されている電力受配電設備等も保守管理しています。普段利用している際に、目にすることは少ないかもしれません。受配電設備も日常点検から始まり、定期的な全体点検も行います。

その他にも、事故が起きた際には情報センター内でモニターを見ながら復旧の指示を出すといった業務もあります。

電気職の業務内容

ここからは、電気職の役割を踏まえて、具体的な業務内容についてご紹介します。

施工管理

電気職の業務内容の一つとして、道路の新設や修繕に伴う電気関係の工事の施工管理があります。高速道路の工事は、高速道路の新設に伴う電気設備の設置だけではなく、事故や災害によって壊れてしまった電気設備の復旧も含まれます。

施工管理業務は、言い換えれば現場監督の立場です。

施工管理は工事における、原価、環境配慮、安全、工期、品質という5大項目の管理を行います。そして工事の全体を把握し、実際に施工や工事を行う協力会社の職人に指示を出します。安全第一かつ円滑に工事を進めるためにも、協力会社の職人に正確かつ迅速な指示を出すことが求められます。

保守点検

保守点検業務は、道路設備の全てを保守点検します。例として、トンネル内非常用設備では、定期点検としてスプリンクラーの試運転等も行います。このような保守点検業務は、非常時の際に設備が確実に動くためには欠かせない業務です。

また、高速道路上に設置されている道路情報板なども、保守点検の際には実際に装置の中に立ち入って、動作確認を行います。

設計

設計業務は主に、道路を新しく作る際の、電気設備の設置計画を立てる業務です。例としては、道路照明の設置計画が挙げられます。

道路照明は、ただ単に設置されているだけのように見えますが、設計者によって効果的に道路を照らすべく設計され、それによって配置されています。

下記に照明の配置計画の留意点を挙げます。

・どれくらいの間隔で照明を設置するのか

・どのような照度の照明を設置するのか

・どれくらいの高さで照明を設置するのか

・照明に電力を供給するケーブルの太さはどうするのか

・ケーブルを敷設する場所の深さはどれくらいにするのか

・どの会社の照明やケーブルを使用するのか

・どの会社に工事をお願いするのか

・設置にかかる費用はどれくらいになるのか

・設置にかかる期間はどれくらいかかるのか

このように、沢山の事柄が考慮されて道路脇の照明は立っているのです。

高速道路業界の電気職の特長

電気職の中で、高速道路業界の電気職だからこそ感じられる魅力とはどのようなものがあるでしょうか。ここでは、2つほど紹介します。

労働環境

現場作業に従事するような業界においては、夜勤が多いというイメージが少なからずあるかと思います。
結論から申し上げますと、夜勤はあります。しかしながら、その多くは事故復旧など、緊急の作業となっています。

高速道路の電気職とよく比較される鉄道業界の電気職は、規模の大きな作業となると、列車が運行していない時間帯、すなわち深夜に作業する必要があります。
これに対し、高速道路は車線規制などの交通規制を行うことで、日中でも作業することができます。

したがって、鉄道業界と比べて夜通しでの作業が少ないという点が特徴として挙げられます。

社会貢献性の高さ

高速道路業界の電気職の特徴として、社会貢献性の高さが挙げられます。
自分たちが設置し、保守点検をしている電気設備等が安全に動くことで、利用者の安全を守ることに貢献できるためです。

施工管理業務でしたら、現場監督としてグループをまとめ上げながら一つの設備を設置していきます。グループでの取り組みが高速道路の安全な利用につながっていることを実感できたとき、高速道路業界ならではのやりがいを感じられるのではないでしょうか。

就活のポイント

ここまで、高速道路の電気職について紹介してきました。業務内容について理解できたところで、実際に就活するにあたってのポイントをご紹介します。

実際に高速道路の電気設備を見てみる

高速道路業界は企業数が少ないため、エントリーするにあたって企業の選定にはあまり困らないと思いますが、企業数が少ない分、企業研究をしっかりとすることが重要となります。

ポイントとしては、実際の電気設備を確認し、上記の仕事の内容と実際の設備を結び付けながら見学をすることを強くおすすめします。普段見逃していた設備を発見したり、利用者を下支えする職種であることがよくわかると思います。

また、面接の際にも、仕事という観点からものを見ている学生とそうでない学生とでは、面接の受け答えのリアリティや説得力が大きく変わってくるでしょう。

インターンシップに参加する

高速道路の電気職においては、より業務内容についての理解を深めるため、対面参加型のインターンシップに参加することをお勧めします。高速道路の電気職では、実際の現場に出向いて簡単な作業をしたり、高速道路を走りながら各種設備の説明を受けたりするインターンシップが多いです。

また、事業所に訪問し現場社員の生の声を聞くことができたりします。ですので、対面参加型のインターンシップに参加されてみてはいかかでしょうか。

関連する資格

高速道路の電気職では、電気を扱う作業がほとんどです。したがって、実際に作業に携わったり、現場監督業務を行う際には、それ相応の資格が必要となります。このような業界にて、持っておくと有利な資格としては電気工事士や電気主任技術者があります。

電気工事士は電気工事業務で、電気主任技術者は現場監督業務で必要となる資格です。このような資格は、入社してからでも取得することは十分可能です。

また、第3種電気主任技術者においては、認定校で必要単位を修得していれば、試験免除で数年間の実務作業により取得できるという条件もあります。企業の面接では、「第3種電気主任技術者認定に必要な単位は習得していますか?」という質問をされることがあるので、この点は覚えておくと良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。高速道路業界は、一見すると電気職がイメージしづらい業界であるかもしれません。しかしながら、やはり電気というものはどの分野でも必要なものであるため、高速道路業界においても電気職は重要な役割を担っているといえるでしょう。

また、道路設備を確実に保守点検することで、高速道路を利用される人々に安全に利用されていることが電気職のやりがいであると思います。
このような業界に少しでも興味を持っていただいて、皆さんの業界研究のお役に立てれば幸いです。

電気職について興味を持った方は「電気系学生必見! プラントエンジニアリングの電気職をご紹介」にて他業界であるプラントエンジニアリングの電気職についてご紹介していますので、ぜひこちらの記事もご覧ください。

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