電気系学生必見! プラントエンジニアリングの電気職をご紹介

2022年12月17日 更新

電気系専攻の学生の就職先は非常に多岐に渡ります。その就職先の広さに悩んでいる学生も多いのではないでしょうか。そこで今回は、電気系専攻の学生におすすめのプラントエンジニアリングの電気職について紹介したいと思います。

そもそもプラントエンジニアリングとは何か?

プラントエンジニアリングの電気職を紹介する前に、プラントエンジニアリングとはどのようなものか、その概要から主な職種まで簡単にご説明します。

プラントエンジニアリングとは

プラントエンジニアリングは建設業界に分類され、「プラント」とは、工場、施設、それらの機械設備などを指します。プラントエンジニアリングを分かりやすく言うと、「大きな機械を単体もしくは施設ごと建設する企業」です。

施設の具体例としては、石油・天然ガスプラント、製鉄所、研究所、発電所、焼却所、浄水場、工場などがあり、施設ごとに必要な設備が異なってきます。
つまり、プラントには様々な種類があり、それを建設するプラントエンジニアリングも施設ごとに分かれています。浄水場を建設する企業もあれば、発電所を建設する企業もあるということです。

プラントエンジニアリングの業務工程と職種

前述したように、様々なプラントがあり、それに応じたプラントエンジニアリングがあります。しかし、プラントを建設するという点は共通しているので、業務工程や必要とする職種は同じです。以下に業務工程と職種を説明します。

電気系学生におすすめのプラントエンジニアリングの電気職とは?

ここではプラントエンジニアリングの電気職の業務内容やおすすめのポイントを紹介します。

プラントエンジニアリングの電気職の業務内容

プラントエンジニアリングの電気職は、プラントの電気部分の設計を行います。
名称は企業によって異なり、電気設計、計装設計、制御設計などの呼び方がありますが、業務内容は同じです。ここでは、電気設計と表記します。

プラントは機械であり、電気を動力として動きます。つまり、機械は電気によって制御されます。
家電などの小さな機械は内部に制御システムが組み込まれていますが、プラントのような大きな機械は外部に設置された制御盤によって制御されます。

電気設計の役割は、この制御盤を設計し、プラントの最適な制御システム、自動運転プログラムを構築することです。
具体的な業務としては、制御プログラムの設計、仕様書の作成、制御盤の組み立て、試運転などがあります。

プラントエンジニアリングの電気職のおすすめポイント

プラントエンジニアリングの電気職の電気系学生におすすめであるポイントをいくつか紹介します。

・大きな仕事に携われる
プラントは非常に大きく、1つ設計するに数年かかります。
大きいからこそ、設計したとおりに動くと、より一層やりがいや達成感を感じることができます。

また、ゼネコン企業を例に上げると、電気職の社員数は全従業員数の約5〜10%と少ないです。建設業界に分類されるプラントエンジニアリングも同様に電気職の社員数が少ないため、若手のうちから大きな仕事に携われます。

・就活の競争率が低い
プラントエンジニアリング業界は電気職が慢性的に不足しているため、競争率が低いです。
なぜなら、電気系学生はプラントエンジニアリング業界での電気職の役割を想像し難く、電力、電機メーカー、半導体、車などの役割を想像しやすい分野に進む傾向にあるためです。
なので、他のメジャーな業界に比べ、大手企業や良い待遇の企業に就職しやすいといえます。

・資格や知識は必要ない
電気の資格は電気主任技術者や電気工事士といったものがありますが、基本的にこれらの資格を必要としません。主な業務である制御盤設計は資格なしで行えるからです。
資格を持っていれば資格手当などもあり歓迎されますが、持っていない学生でも関係なく就職できます。

業務で使う知識としては、制御盤設計に必要となるラダー言語などがありますが、入社してから学んでいくので、就活の時点では必要ありません。
ただし、電気に関する基本的な知識があると業務の覚えが良いため、電気学生は歓迎されます。

プラントエンジニアリングの電気職に就職するには?

プラントエンジニアリングの電気職に就職するには、説明会やインターンシップに参加して企業研究をすることが大切です。具体的にどのようなことを理解しておくべきか、以下に紹介します。

・何のプラントを建設しているのかを理解する
企業ごとに得意とする技術やプラントが違うので、何のプラントを建設しているか理解しておきましょう。
部品製造工場、化学薬品・食品製造工場、水処理施設、発電所や他にも様々なプラントがあります。
企業の公式サイトや説明会、インターンシップなどで知ることができます。

・プラントの工程を理解する
プラントにはそれぞれ目的があり、目的に合わせた工程や機械があります。

火力発電所は火力で発電するための施設です。
発電する工程があり、石油石炭を燃やすボイラー、生じた蒸気でモーターを回すタービン、動力を電気に変える発電機、電圧を変える変圧器などの機械があります。

浄水場は水をきれいにする施設です。
水をきれいにする工程があり、薬品を混ぜる混和池、浮遊物を沈殿させる沈殿池、不純物をろ過するろ過池などの機械があります。

これらの例のようにプラントにはそれぞれ仕組みがあるので、そのプラントエンジニアリングが建設するプラントについてよく理解することが大切です。

・電気職について理解を深める
電気職の主な業務は、前述したように制御盤設計です。しかし、企業ごとに細かな業務が異なります。プラントエンジニアリングは非常に大きなプロジェクトなので、細かな業務は外注及び業務委託する場合もよくあります。
電気職の具体的な業務については、インターンシップに参加したり、OB・OG訪問などで直接聞き、理解しておきましょう。

まとめ

電気系学生におすすめのプラントエンジニアリングの電気職について紹介しました。電気系学生にとってイメージし難い業界であるかもしれませんが、非常にやりがいがあり、活躍できる分野だと思います。この記事を読んで興味を持った方は、プラントエンジニアリング系企業の説明会やインターンシップに是非参加してみて下さい。

また、電気職について興味を持った方は「高速道路を支える「電気職」について仕事内容から就活のポイントまでご紹介します」にて他業界である高速道路業界の電気職についてご紹介していますので、ぜひこちらの記事もご覧ください。

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