【27卒向け】就活を始めたばかりの方必見!メカキャリ就活マニュアル
この記事では、機械・電気・電子系学生の皆さんが、就活を少しでも良い方向に進められるよう、就活の全体像――始まりから終わりまで――を網羅しています。
これから就活を始める方も、既に進めている方も、迷ったときにはいつでもこの記事に立ち返ってください。全体像を把握することで、手探りから脱し、より計画的に進められます。
多くの先輩が、就活の終盤になってようやく全体像が見えたときに「もっと早く始めておけばよかった」「今ならこうするのになぁ」と後悔するケースが多くあります。
でも、せっかくなら就活に成功したいですよね。
業界によってトレンドは変わることもありますが、就活の基本ステップは毎年大きく変わりません。たとえばここ数年で動画選考やAIを活用した適性確認のシステム導入などの新たな潮流は見られますが、ES→企業研究→面接…という流れ自体は根本的には変わりません。
このサイトでは、機械・電気・電子系の視点にしっかりと焦点を当て、就活を進める全体像を紹介します。迷ったときの判断基準としていつでもご活用ください。
0.全体像について
前述の通り、全体像を把握した上で就活を進めるのと、闇雲に手探りで進めるのとでは、雲泥の差があります。
また、就活をどのように進めればいいか、どうすれば上手くいくのかという、全体像そのものは何年も変わっていません。
初めての方からすると、ES対策、企業研究、面接対策、OBOG訪問、と度々現れる多くの情報が、それぞれどのような順番で、何と何がつながっているのか、
色々な情報がある中で、それらをどう対応すればいいのか、初めてゆえに戸惑うこともあるかもしれません。
それは、能力が低いのではなく、そもそも初めてのことが多く出現すると、人はそのような状態に陥ります。
それらを回避するためには、それらが一体何で、どのような順番で行えばいいかを抑えれば慌てることも、恐れることも全くありません。
この記事では、機械・電気・電子業界における就活の項目について、それぞれどのような順番で、何のために行うのかを示しています。
そして、下記の図が就活の全体像、始めから終わりになります。
以下の図が、就活の全体像―始まりから終わりまで―を示しています。

就活中は、この図を何度も見返すことで、自身が今どの地点にいるのか、どの方向に向かうべきかを押さえながら進めることで、就活を良い方向に進めることができます。
就活の大きな流れはシンプルに、
「行きたい会社の選択肢/手札」を増やし、「選択肢として挙げた会社の事を知って」その選択肢を絞り、そして「その会社の選考を受け」、受かる。
これだけです。
このステップの中に、「業界研究」や、「ES対策」といった言葉が登場します。
それぞれが何でどのようなタイミングで行えばいいかを押さえておけば、慌てることはありません。
それでは、早速就活をスタートさせていきましょう。
1. 行きたい会社の選択肢を増やす
就活は「行きたい会社を選び、その会社から内定をもらう」ことがゴール。そのためには、選択肢を増やすことからスタートします。
就活は、行きたい会社を選び、その会社から内定をもらうことで、終えることができるものです。
行きたい会社を選ぶには、会社の選択肢を増やすことからスタートします。
人は、これまでの経験があるからこそ、何となくここに行きたいということを、選択することができます。
逆にいえば、知らないものを選ぶことはできません。
このセクションでは、行きたい会社の選択肢つまり、あなたの就活の手札を増やすことについてを話していきます。
選択肢を増やす方法は主に下記の方法に分かれます。
・業界から行きたい会社を選択肢に加える
・職種から行きたい会社を選択肢に加える
・元々知っている会社を選択肢に加える
そもそも世の中にどんな仕事があるかを押さえ、その中からどの仕事を選びたいかを選択していきます。
次の章から、ポピュラーな方法である業界・職種から行きたい会社を選択肢に加えることについて話していきます。
すでに知っている、聞いたことある会社を選択肢に加えることも勿論okです。
本来、就活は楽しいものです。
色々な選択肢を知って、自身がどんな未来に行こうか、こういうこともやってみたいなと選択肢をながめていると自然と会社の候補が、膨らんでくるかもしれません。
既に、設計がいいんだよな〜とか、研究開発がいいんだよな〜とか、自動車メーカーに行きたいんだよなぁとか何となく選択肢をもっている方は、「2.会社を知る/会社を選ぶ」のステップからはいってもいいです。
そもそも、どんな仕事が世の中にあるか、その選択肢を知らなければ、その選択をすることができません。
世の中の仕事にどのようなものが存在するのか、それらを把握するのに有効なのが業界といわれるカテゴリです。
「業界」ということばを聞いたことある人も多いかもしれません、なんか不透明でとっつきにくい言葉かもしれませんが、大きなカテゴリで建設業界、教育業界とくくっているだけのことです。何のことはありません。
業界/職種の一覧を知る
まず業界という言葉の定義から始めましょう。
大きなカテゴリとして、「建設業界」「教育業界」というように仕事の大きなくくりを業界というカテゴリ名で分けていますが、「機械・電気・電子業界」の中でも、さまざまな仕事に分かれており、それらについても、ここでは便宜的に業界と呼びます。
機械・電気・電子業界には、皆さまもご存知の通り、さまざまな仕事が存在しますが、その全てを皆さまは、把握していますでしょうか。
把握しているという方は、おさらいとして、あんまり自信がないかもという方も、下記を見れば、機械・電気・電子業界の仕事のほとんどを網羅したといっても良い状態になるでしょう。
業界には、例として「自動車メーカー」「半導体」「航空宇宙」「電力・インフラ」「産業機器」などがあります。
また、職種としては「設計開発」「回路設計」「組み込みソフト開発」「品質管理」「研究開発」「生産技術」などが挙げられます。
まずは、自分の関心のある分野にはどんな業界や職種があるのか、を広く把握しましょう。知らない分野は当然選択肢に入らないため、網羅的に知ることが自己選択の第一歩です。
業界/職種から行きたい会社の選択肢を知る
業界や職種の全体像の一覧を俯瞰したうえで、興味のある業界や職種が見えたら、そこでどんな企業があるのかリストアップしてみましょう。
業界から会社の選択肢を知る方法は、業界問わず共通しています。
基本的には、リクナビやマイナビ、ワンキャリアで会社の採用情報や事業内容について確認し、各社のHPでより詳しく知るというものです。各メディアごとに内容の焦点が異なるので、うまく使い分けると良いでしょう。
また、先輩など周囲の人でその業界に就職が決まっている人がいれば、ヒアリングを行い、業界や企業について知るのも有効です。
STEP.1
リクナビ、マイナビで「ハウスメーカー」などのキーワードで検索を行い、募集をしている企業を探しましょう。さらに関連する企業や同業他社も同時に調べられると良いでしょう。
STEP.2
一通り会社を調べられたら、オープンワークなどで、社員目線の口コミなどの情報にふれ、会社についてのイメージを膨らませましょう。
STEP.3
もし周囲に、ハウスメーカーの業界に就職が決まっているor就職した先輩がいれば、就活の内情や働き方などについてヒアリングをしてみると、より自分に近い情報として吸収することができるでしょう。
そのほかの情報収集の手段としては、
・専門分野に詳しい先輩や教授へのヒアリング
・学内外の合同企業説明会などで直接情報を収集
などが挙げられます。
上記の様々な手段を駆使して、ご自身に適した業界や職種の知識を増やしていきましょう。
知らなかった企業との出会いが、新たな選択肢を広げてくれるでしょう。
2. 会社を知る/会社を選ぶ
会社の選択肢が増えてきたら、次は、その会社のことを知りにいきましょう。
前項でもお伝えしたとおり、人は知らないものを選択することができません。
ホームページなどからしか見えない会社の外の情報だけではなく、会社がどのような会社かを深く知ることで、会社の選択肢の中から、どの会社がより良さそうかを選択することができます。
会社のことをさらに知る方法については、主に「説明会」「OBOG訪問」「インターン」があります。
説明会
企業が伝えたい情報をまとめて得られる機会。業界の動向や、業界内での位置付け、今後の展望、採用したい人物像などが知れる、効率的な情報収集手段です。
OB/OG訪問
実際に業務に携わる先輩から、業務内容、仕事のやりがい、求められるスキル、就活のポイントなど、生の声を聞けます。特に技術系職種の場合は、現場で求められるスキルや知識、経験を具体的に把握できるでしょう。
インターン
業務の疑似体験や企業の雰囲気などを直接体感できる貴重な機会です。1次情報を得られる場のため、自身の志望の動機付けにも説得力が出ます。
自己分析
自分の興味や強み、過去の経歴を踏まえた自分の適性将来像を整理することで、志望企業を客観的かつ納得感をもって絞り込めます。
3. 会社の選考を受ける/受かる
実際に選考フェーズへ移ります。各選考フェーズで何が重視されるかを理解し、対策を立てましょう。
ES(エントリーシート)
建築・土木版では「なぜその学科を志したのか?」という熱意が重要だったように、機械・電気・電子系では、「なぜその専攻/研究テーマに興味を持ったのか」「将来どんな技術や製品を作りたいか」などを具体的に伝える熱意が大切です。
自己分析
ESや面接で自分を語るためには、自分自身を深く理解しておくこと。研究経験やプロジェクトを整理し、一貫した軸を見出せると強いです。
ポートフォリオ(設計・研究・開発職志望者向け)
自分の研究成果や設計・開発経験を「形」にして伝えられると、説得力が増します。たとえば、回路設計、CADモデル、ソフトウェアプロジェクトなどの成果物を整理し、見せる形式を整えましょう。
筆記試験・Webテスト
一般的な就活では、志望者が多い会社ほど、筆記試験やwebテストを設けられています。
数は多くありませんが、建築土木系の企業も同様に設けている場合があります。あくまでも通過点なので、そのさきの選考に進むためにも、優先順位をつけて対策を行いましょう。
グループディスカッション(GD)
筆記試験と同様に、会社によってはグループディスカッション(以下、GD)選考を設けています。
技術系でも、チームで課題を解決する能力や、論理的思考・協調性が見られます。
自然体で協力しながら議論をリードできる姿勢を意識しましょう。
面接(複数回)
面接は大きく1次、2次、xxx次、最終面接に分かれています。それぞれの面接で、聞かれる内容や何を見ているかは異なります。
1~2次面接では、主に現場社員や新卒採用担当が行い、学生の話し方や考え方、これまでの経験から、学生のパーソナリティの全体像を把握することが目的とされています。
3次~最終面接では、人事部課長や役員などの役職の高い社員が担当し、それまでの面接を踏まえて、学生のより深い部分を探ることや入社への熱意、会社との相性をはかるような質問が多くされます。
以上は一般的な例のため全ての会社に当てはまることではありませんが、面接ごとに質問の質が変わるので、どのように伝えるべきかを事前に考える必要があります。そのためにも面接を一括りにするのではなく、各面接に対して最適な対策をしていきましょう。
まとめ
最終面接に合格し内定を得ると、就活は完了です。しかし、複数の選択肢がある場合は、それぞれを比較して納得できる一社を選んでください。
もし心残りがある場合は、改めて選択肢を増やすところから見直してもOKです。就活の全体像を意識しながら進めることが、最短かつ最適な進路につながります。
メカキャリでは、機械・電気・電子系学生の皆さんの就活を全面的にサポートする情報を揃えています。迷ったときはぜひ本記事に立ち返り、あなたの進むべき道を見つけてください。
この記事を読んで繊維業界に興味を持った方は是非、説明会の参加やOB・OG訪問等をしてみてください。
また、メカキャリでは機械電気学生の就活を企業探しから、選考対策までを一貫してサポートしています。
機械・電気・電子どのように企業研究を進めていいか分からない方や、選考対策を行ううえでサポートを受けたい方は下記をご覧ください。
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メカキャリでは、機械電気就活における記事を多数掲載しており、またカンファレンスからES・面接対策まで大小さまざまな機械電気に特化したイベントに参加することができます。
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ただ5社のスカウトを受けるわけではなく、各専攻の方の状況、志望領域に合わせた5社のスカウトを受け取ることができるため、就活をかなり有利に進めることができます。
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