就活を始めるための第一歩! 理系学生の就職先の業界や職種、企業の探し方をご紹介します

2022年12月17日 更新

理系の分野を専攻している学生にとって、就職先の業界としてどのような選択肢があるかを調べる機会はあまりなく、現在の専攻分野から関連の深そうな業界を就職先として選んで就活を進める方は意外と多いのではないでしょうか。

また、やりたいことや行きたい業界が決まっている場合でも、どのように企業を探せばいいか分からず、名前の知っている大手だけ企業だけをとりあえず受けている学生も多いのが現状です。

今回は就活を始めたばかりの方や、業界や企業の選択肢を広げたいという方に向けて、理系の学生の就職先、そして各業界の企業の探し方についてご紹介します。

これから就活を始める学生の方や、就活を始めたいけど何をすればいいのか分からない方などは今回の記事を参考に、業界研究や企業研究を初めてみましょう。

専門分野や専攻以外の業界を知るメリット

理系学生の就職先である業界や企業の探し方をご紹介する前に、まずは専門分野や専攻以外の業界、職種を知ることのメリットを大きく2点ご紹介します。

企業側は大きなくくりで学生を見ている

理系学生の多くの方が、就活を行ううえで、現在の専攻や研究内容と直接関係のある業界や企業に就職をしないといけないと、漠然と思い込んでいるかと思いますが、企業側としては学生の専門分野まで細かく分けているわけではなく、学部の内容や専門分野に仕事内容が少しでも関連していれば学生を受け入れているケースが多いです。

上記の背景としては、募集する学生の専門分野までを指定すると非常に細かい分野に分けられてしまうため、学生を集めるのに苦労するといった理由があるからです。

新卒の採用を行っている企業は基本的に入社してからの研修制度が充実しているため、今まであまり馴染みのない業界だったとしても、興味がある場合は積極的に企業説明会や選考に参加してみるようにしましょう。

自分自身の視野を広げることができる

2つ目のメリットとして挙げられるのが、選択肢を増やすことによって、自分の視野、可能性を広げることができる点です。

今まで専門分野と直接関係のある業界や職種への就職を漠然と考えていた方も、就職先の候補としてどのような業界や職種があるのかを調べることは、新しく興味をもつ業界や仕事、そして今まで知らなかった企業を知る機会になります。

また、様々な業界、職種を知ることによって、比較対象が増えるため、それぞれの業界、職種の特徴をより理解することに繋がります。
これはその後の選考対策にも役立つため、就活の第一歩として業界研究を行い、どのような業界、職種に就職できるのかを把握することが重要になるのです。

理系学生の就職先をカテゴリー別にご紹介

ここからは理系学生の就職先をカテゴリー別にご紹介します。
冒頭でもご紹介したように、理系学生が就活を行ううえで、どのような業界、職種が選択肢としてあるのかが分からず、漠然と現在学んでいる分野と関連した業界を志望する学生が多いのが現状です。

専門分野と関連した業界、職種に進むことは悪いことではなく、学生時代に学んだことを直接活かすことができるというメリットもありますが、上記で紹介したように、理系学生の就職先としてどのような業界や職種が選択肢としてあるかを理解したうえで就活に臨むことによって、自分自身の視野、選択肢を広げることに繋がります。

そのため、まずは理系学生の就職先としてどのような業界があるのか、そして業界内にある職種の大枠をここではご紹介します。

メーカー

理系学生の就職先の業界としてまず挙げられるのがメーカーです。

メーカーと一括りに言っても、その業種は機械や家電・電機、産業機械、精密機器、半導体、自動車、など多岐に渡るため、自身の専攻と関わりのある分野の業界はどのような製品を作っているかや、仕事内容などが理解していても、他の分野については詳しくない方も多いのではないでしょうか。

そのためメーカーを志望する場合は、業界内でさらに種類分けを行い、企業の規模やどのようなビジネスモデルかを抑えるようにしましょう。

またメーカー業界の職種としては、
研究開発、営業、設計、商品企画、生産管理(生産技術)、リサーチ、仕入れ
などのポジションを募集している企業が多く、特に研究開発や設計、商品企画に関しては一般的な職種になるため、多くの企業が募集をしているポジションになります。

建設業界

理系学生の就職先として意外と知られていないのが建設業界です。

建設業界ではゼネコン系の企業が有名ですが、機械や電気系を学んだ学生がゼネコン企業の建築分野に就職する場合、主に建築、建物の電気設備を担当することになります。
また、土木系の分野では土木工事では利用する、シールドマシンや橋形クレーン、泥水処理プラント、坑内通信システムなどを操作する機電土木という職種でトンネル工事、ダム建設に携わることができます。

さらに建設業界ではプラントエンジニアという職種もあります。
プラントとは、工場設備を意味する言葉で、プラントエンジニアはプラントの設備や機械の開発から設計、運用、保守までを一貫して担当するのが業務内容です。

プラントの種類に関しても化学品・医薬品・食品工場など、様々な分野のプラントが存在するため、建築や土木だけでなく、化学や電気、機械を専攻した学生が求められています。

プラントエンジニアについては、「様々な専攻分野の理系学生が活躍できる プラントエンジニアの仕事内容から魅力までをご紹介」にて詳しく書かれていますので、参考にしていただければと思います。

IT業界

3つ目に紹介するのがIT業界です。

IT業界は業界自体がここ数年成長し続けていることや、理系の学生は情報系の授業でプラグラミングに触れたのがきっかけで、そこから興味を持つ学生が多いなど、理系の学生に人気の業界の1つです。

IT業界についても様々な種類の企業が存在しますが、大きく分けるとオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションを扱うソフトウェア業界と、企業の依頼によって情報システムの企画や開発、設計、そして導入までを行うSIer業界の2つに分かれています。

また職種に関しても、実際に設計に携わるエンジニアだけでなく、企画から導入までプロジェクト全体を管理するPM(プロジェクトマネージャー)、そして近年では大規模なデータを分析、活用するデータサイエンティストなどプログラミングを書く以外にも多くの職種が存在します。

文系よりの総合職

最後に紹介するのは総合職の選考に進む方法です。

総合職とはその名の通り、企業において総合的な業務に取り組む職のことで、特定の職種に就かず、ジョブローテーションなど様々な仕事を経験しながらキャリアを築いていく職種です。

文系の学生が就活を行う場合、多くの企業で総合職のポジションでエントリーすることになりますが、理系の学生に関しても問題なく一般企業の総合職に応募することができます。
理系の場合、大学や大学院で学んできた分野ではなく、総合職に応募することになるため、総合職にエントリーする場合は、志望動機やなぜその業界に興味を持ったのかといった理由がより重要になることを覚えておきましょう。

企業の探し方

ここまで理系学生の就職先を業界、職種別にご紹介しましたが、最後にご紹介するのは企業の探し方です。

業界研究を進めていくなかで、興味がある業界が見つかったときの次のステップとして、企業を探す方法を2点ご紹介します。

就活サイトで検索する

1つ目の方法はマイナビやリクナビなどの就活サイトで検索する方法です。

リクナビやマイナビなどの就活サイトでは新卒を採用予定の企業を検索することができ、6月からはインターンの情報、2月からは説明会の情報や募集要項などの情報を知ることができます。

このときのポイントとしては、自分の就活軸や企業に求める点をなるべく具体的に決めておくことが重要です。

就活サイトには多くの企業が登録しているため、上記でご紹介したような業界のみで検索すると非常に多くの企業がヒットし、自分に合った企業を探し当てるのが難しくなります。

自分の就活軸を決めることは、その後の選考対策などの自己分析にも応用できるため、ぜひ企業を探す段階で職種や勤務地、どのような特徴の企業に就職したいかなどを考えておきましょう。

就活のイベントに参加する

2つ目の方法は就活イベントへの参加です。

インターンや本選考の時期には様々な就活イベントが開催されています。

就活イベントに参加することのメリットとしては、今までに知らなかった業界や企業の話を聞くことができるため、就活における選択肢を増やせるという点が挙げられます。

1つ前の就活サイトで企業を検索する場合、どうしても皆が知っている大企業や大手企業に目が行きがちになってしまいます。

皆が名前を知っている有名企業の選考を受けることも重要ですが、世の中には数百万社と企業が存在する中で、就活をするまでは名前を知らなかったけれど自分に合った企業が存在する可能性はあり、その企業を見つけることが就活の目的の1つでもあります。

就活イベントはこのような今まで知らなかった企業や仕事と出会える可能性が高いため、自分が将来何をしたいのか決まっていない方や、就活を始めたばかりでまだ方向性が定まっていない方などはぜひ参加してみましょう。

まとめ

今回は就活の最初のステップとして、理系学生の就職先としてどのような業界、職種があるのか、そして企業の探し方についてご紹介しました。

就活を本格的に始める前に、自分にはどのような選択肢があるのか、そして各業界について把握することで就活の全体像を理解でき、その後の就活をスムーズに進めることにも役立ちます。

今回の記事を参考にしていただき、まずは気になった業界を調べ、興味がある場合は就活イベントへの参加や就活サイトでの検索などで業界研究、企業研究を進めていきましょう!

また、リケシュウでは理系の学生に特化したキャリアアドバイザーが業界研究からES・面接などの選考対策まで、就活全体を通したサポートを行っています。

理系学生限定のイベントも随時開催していますので、今回ご紹介したような業界研究の説明を詳しく聞きたい方や、就活の選考対策に不安がある方はぜひ登録してみてください。

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