学業と就活の両立には計画が重要!機械・電気系の学生向けに対策スケジュールをご紹介
就活の早期化が進んでいますが、授業や研究などで忙しい機械・電気系(以下、機電系)の学生の中には、いつ就活を始めたらいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
今回は、機電系の学生に向けて、就活のスケジュールから対策方法までご紹介します。
早めに対策を始めて、計画的に就活を進めましょう。
機電系就職の特徴
スケジュールをお伝えする前に、まずは就活における機電系学生の特徴についてお伝えします。
自分の専攻の特長を理解したうえで、余裕を持った就活スケジュールを立てるようにしましょう。
学業と就活の両立が大変
機電系学生は授業や研究に忙しいため、うまく両立して就活を進めていく必要があります。
本選考が集中しやすい4年生の4月に研究室に配属され、研究が忙しく就活に集中しきれないということも珍しくありません。
自身のやりたい仕事を見つけ、志望している企業への対策をしっかりするには余裕をもって前々から就活に取り組む必要があります。
専攻と職業の結びつきが強い
機電系の学生は授業で学んでいることや研究内容が仕事に直結しやすいため、似た分野の技術者になる方も多いのではないでしょうか。
関連した業界・職種を選ぶことで有利に選考を進められる一方で、視野が狭くなってしまい「本当に自分がやりたい仕事は何か」を充分に検討できていないケースがよくあります。
忙しい中で就活を進めていると「先輩達が志望していた○○エンジニアをとりあえず志望してみよう」といったように深く考えずに志望業界・職種を決めてしまうことに繋がりかねません。
入社後のミスマッチを防ぐためにも自己分析・業界研究は重要になるので、就活で忙しくなる前に取り組めると良いでしょう。
選考のスケジュール
こちらは一般的な就活のスケジュールを表にまとめたものです。
夏インターン、秋冬インターン、本選考と分けてそれぞれの概要についてご説明します。
夏インターン
夏インターンは選考が6、7月に行われ、インターンシップの開催は8、9月になることが多いです。
インターンシップ当日は業務体験をするだけではなく、会社説明や社員との交流の場が設けられている事が多く、その企業と業界の深い理解に繋がります。
本選考の時期に志望業界・職種の絞り込みを行うために、夏インターンでは幅広く受けてみて、選考やインターンを通して興味の有無を確かめることをお勧めします。
夏インターンの選考は「本選考に比べて業界や企業への志望動機の完成度が問われにくい」という特徴があるので、エントリー前の企業研究に時間を使いすぎることなく、少しでも興味のある企業にはまずエントリーしてみるというスタンスが良いでしょう。
秋冬インターン
秋冬インターンは企業によって開催時期や頻度がまちまちで、9〜12月に選考が行われ、インターンシップの開催は10〜1月になることが多いです。
エントリー時期が5〜6月に集中している夏インターンに比べて、締め切り日が企業によって異なる場合が多く、学業が忙しい学生にとってはエントリーがしやすいでしょう。
ただ、インターン実施日が授業期間に被ることも珍しくないため、事前に日程を確認するようにしましょう。
本選考
本選考の時期は業界や企業によって大きく変わりますが、一般的に多いのは、3月にESとwebテストの締め切りがあり、4月以降に面接やGDの選考が行われるというスケジュールです。
インターン参加者には上記日程より前に早期選考を実施する企業もありますし、外資企業やベンチャー企業は3年の11月頃に本選考を始めることもあります。
本選考の時期は、インターンへの参加と本選考対策にかける労力の配分に大きく関わってくるので、志望している業界や企業の本選考時期を把握して、逆算的に就活のスケジュールを立てるようにしましょう!
対策のスケジュール
ここからはご紹介した選考のスケジュールを踏まえて、対策の内容とスケジュールについてお伝えします。
こちらは一般的なスケジュールに則って説明をしているため、参考としてご覧ください。
自己分析(対策時期:4月〜年内)
就活を始めるにあたって最初にやるべきなのが自己分析です。
自身の興味や大切にしている価値観、やる気になる要因を多く言語化しておくことで、「会社と自分の接点」が見つかりやすくなります。
学業と受ける企業の事業領域が直結しやすい機電系学生にとって、自己分析の必要性は低いと感じる方もいるかと思いますが、それが本当に興味の持てる分野なのか、またその理由が何かについては、自己分析を通じて、言語化しておくようにしましょう。
興味の再確認をすることでミスマッチを防げるだけではなく、面接で志望動機を聞かれた際の答えとして役立ちます。
一方で、自己分析に時間をかけすぎないことも重要です。
説明会やインターンシップに参加して初めて見えてくる自身の興味・関心もたくさんあるので、自己分析は他の選考対策と並行してやり続ける意識を持つと良いでしょう。
自己分析については、「就活で大切なのは自分を知ること!?理系学生の自己分析のやり方をご紹介」にて詳しく書かれていますので、参考にしていただければと思います。
業界研究(対策時期:4月〜年内)
業界研究は自己分析と並行して行うようにしましょう。面白そうだと思った業界は調べてみるなど、まずは広く興味を持っておくと良いでしょう。
方法としてはネットで情報収集をする他に、説明会・インターンへの参加や、OB・OG訪問等があります。
業界全体の理解のためにネットで情報収集を行い、企業理解のために説明会、業務理解のためにOB・OG訪問など、自身の知りたいことに応じて方法を選択しましょう。
幅広く業界を見るポイントとしては、自身の業界選択の軸を言語化して、他に当てはまる業界はないか調査を行うことです。
例えば、現在の専攻を活かせるという理由で電機メーカーを見ていた学生の場合は、「電気学科 就職先」と調べて出てきた「建設業界の電機設備設計職」に興味を持つといったことがあるかもしれません。
他業界になかなか興味が持てない場合は、このように現在見ている業界から近いところから見るようにしましょう。
ES対策(対策時期:5月〜)
エントリーシートは学生時代に力を入れたこと、通称「ガクチカ」や「志望動機」などを200~600字の文章にまとめる選考で、面接やGDの選考に参加するための書類選考の位置付けです。
夏インターンでは5月中に一部の企業がエントリー受付を開始し、多くの企業が6月中にエントリーを締め切ります。
余裕を持って就職活動を始めるためには、5月の内にガクチカを300~400字程度にまとめた「ESのひな形」を作ってくと良いでしょう。
冒頭でもお伝えした通り、夏インターンのESでは志望動機よりも過去の経験を問う質問が多いため、ひな形を一部変えて多くの企業の質問に対応することができます。
本選考の時期には、面接対策やwebテスト対策に忙しいなかでたくさんのESを書くことが見込まれるので、インターン選考や早期選考を通して書き慣れておくと本選考の時期にスムーズにエントリーをすることができます。
ESの書き方については、「【理系学生向け】基本を抑えて就活の準備を!ES作成のポイントをご紹介します」にて詳しく書かれていますので、参考にしていただければと思います。
面接対策(対策時期:本選考は11月〜)
面接対策では、ESと同様、「自己PR」や「自身の強み弱み」など定型的な質問への回答を準備しておく必要があります。
ES対策と異なる点としては、口頭でわかりやすく伝える練習と面接官からの深掘り対策が必要なところです。
深掘りによって自分が想定していなかった質問をされてしまうこともありますが、裏を返せば「完璧に話せなくても、面接官が気になるポイントは質問をしてくれる」ということです。
面接の実践をすると、人事が興味を持つポイントや評価されやすいエピソードが分かってきて、ESに書く内容も定まってきます。
インターン選考や早期選考を活用して早いうちから実践を積むことをオススメします。
面接対策については、「理系就活の面接対策は何をすればいい?意外と重要な「逆質問」の対策まで解説します」にて詳しく書かれていますので、参考にしていただければと思います。
グループディスカッション対策(対策時期:11月〜)
グループディスカッションは選考の序盤で導入されやすく、インターン選考や総合職の本選考で行われることが多いです。
ただ、機電系技術職の本選考では実施されることが多くないため、自身の志望業界や企業で実施されているかを確認したうえで対策に取り組みましょう。
グループディスカッション対策については、「苦手意識を持っている方必見!グループディスカッションの流れとポイントを抑えて本番に備えよう」にて詳しく書かれていますので、参考にしていただければと思います。
webテスト対策(対策時期:11月〜)
webテストは11月頃に対策を始め、2月末までには対策を終えることをオススメします。
就活情報解禁の3/1以後はエントリーシートの提出、面接対策とやるべきことが多く、webテストの対策になかなか時間を割くことができません。
学業の両立と並行してES作成、面接対策に取り組むためにも、webテスト対策を事前に終わらせておくと良いでしょう。
webテスト対策については、「学業と就活で忙しい理系学生のために、効率的なwebテスト対策を紹介します」にて詳しく書かれていますので、参考にしていただければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は機電系学生向けに、就活における選考のスケジュールと対策方法をご紹介しました。
早めに対策を始めて、就活の全体像をつかむことで計画も立てやすくなります。
今回は一般的なスケジュールに則ってご紹介をしたため、自身の志望業界や企業の本選考の時期を調べたうえで、自分に合った計画を立ててみましょう。
納得のいく就職活動をするために、計画的に正しい対策を行っていきましょう!
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